大嫌いで、大好きな君



「確かに!懐かしい!」



あたしはフラッペを口にしながらそういった。



「幼稚園の夕涼み会のときもそうだったよね、懐かしい」



「そうだね…懐かしい~」



そう言いながらフラッペを食べていた。
するとアユムとソウタ君が


「2人で思い出話か!入れてー」



「ヤダー!」



ミユが笑いながら返した。
あたしはそれを見て微笑った。
そんな楽しいまったりした時間。
そんなとき、ふと思い出すレイタのこと。
ふいに、思い出す…。
そして少しおかしくなった。


――レイタ?
あなたの存在はこんなにも大きいね。
そんなにあたしにかかわってないのにね…。
そろそろ開放して…。




そしてご飯をおえ、あたしたちはまた疲れるまで遊んだ。
夕方頃にはみんなクタクタになるまで遊んだ。



ビーチボールで遊んだり、
砂浜に裸足で我慢対決したり、
男子の日焼けを見て笑ったり、
本当に楽しかった。


海でヒトデとってきたり、
綺麗な貝殻見つけたり、
ちょっとゴミ広いもした。


そして帰る時間はせまってきていた。
本当はもう少しいるはずだったけど、
想像以上に疲れてしまったので帰ることになった。
みんなはシートの片付けなどをすると言ったのであたしはみんなの分のジュース買いに行った。
そして近くの自販機で人数分のジュースを買った。



腕に抱えながら浜辺に近づくと、





「わっ…」


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