大嫌いで、大好きな君
夕日に照らされ、涙がきらきらしている。
地面に落ちた涙はすぐに乾いてしまって…
あとを残さない。
夕日はもう少しで沈みそうだった。
心臓のドキドキが収まらない…。
どうしたんだろう…。
波の音が静かに響く。
すこしはなれた場所でアユムが手を振っていた。
あたしは涙を拭き、遠くなる背中を追いかけた。
あたしは、アナタになんて返事をすればいい?
どうすればいいか、わからないよ…。
アユム…?
あたしのこと思っててくれたんだ…。