大嫌いで、大好きな君






楽しい週末はあっとゆうまに過ぎた。
日曜日は結局家から一歩もでなかったけど。
目はなんとか腫れてはいなかった。
あたしは安心して学校に向かった。
待ち合わせ場所でミユと合流して向かった。
そしてあたしは、土曜日の日のことをミユに話さないでいた。
なんか…1人で考えたほうがいいと思って…。


あたしは、まだ少し整理がついていない頭で登校した。



あたしを好きなアユム…。
あたしが好きなレイタ…。

どっちを選んだら幸せになれる?
もちろん、アユムに決まってる。
でも、それであたしは本当に幸せなのかな?
アユムを傷つけてしまう…。
だって、あたしがスキなのはレイタなんだよ?
絶対、重ねてみてしまう。
それは…嫌だ…。

そんなことを思いながら、本当はそばで支えてくれる人がほしいんだ。
ずるいよね…あたし。


でも、アユムの告白を断る理由がない…。

あたしはそんなことを思いながら席に座った。
そしたら、そばでレイタが友達と喋っていた。




「やっぱり、あこの店いいよ」



「おー、アヤもいいって言ってたよ」







―――――ズキン…


笑顔でアヤちゃんの名前を口にするレイタ。
普通に、
本当に自然に口にしてた。
あぁ…もう勝ち目ないかも…。
そう思ったら、どうしようもなく悲しくなった。
アユム…、アユムに甘えていいのかな?
ごめん、アユム。
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