大嫌いで、大好きな君
そしてお昼休みにあたしはミユとの会話の中で、いままでのことをミユに話した。
「そうなの!」
ミユは口をあけて驚いていた。
あたしはそんなミユに小さくうなずいた。
そしたらミユは「そっか…」といいうなずいた。
「ゆう、辛かったね…。ごめん」
「ミユ!ミユは悪くないよ…」
「で、いいんだね?アユムで」
「うん…、レイタはどっちみち忘れなきゃだし」
「うん、ゆうが幸せになれるなら、あたしは応援するよ」
ミユはそう笑顔で言った。
あぁ、あたしはミユに助けてもらってばっかりだね。
ミユ?本当にありがとう。
そして放課後はすぐやってきた。
授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。
まわりは部活に行く生徒や、帰る生徒が廊下を行きかった。
そんななか、あたしはトイレで鏡を見つめていた。
髪の毛を少しとかし、屋上に行こうとしていた。
これでいい。
迷わないよ…。
そう思い、窓を少し見た。
トイレの窓からグラウンドがみえ、レイタのいるテニスコートが見えた。
黒のキャップをかぶってテニスをしていた。
小さいけど、レイタだってわかった。
やっぱりかっこよすぎるよ…。
バイバイ、レイタ…。
さよならあたしの片思い…。
そしてあたしはトイレを後にした。