大嫌いで、大好きな君
店内に入ると甘い香りが漂った。
おいしそうなにおい…。
そう思いながらガラスケースに入ってるアイスを眺めた。
どれもみんな色鮮やかでおいしそうぅ…。
あたしはガラスケースに張り付きながらアイスを見ていた。
すると、頭をアユムがなでた。
あたしはびっくりしてアユムを見上げた。
「アユム…っ!?」
「ごめん、なんかかわいーなーって思って」
そう言って笑うアユム。
あたしは恥ずかしくてうつむいた。
2人で顔を見合わせて笑いあい、一緒にアイスを決めた。
結局、2人ともダブルで
あたしはストロベリーとチョコミント。
アユムはレモンとオレンジ。
2人で近くのベンチに座って食べた。
そしてあたしは夢中で上にあるストロベリーをほおばっていた。
そしたらアユムが話しかけてきた。
「ゆう」
「ん?」
アイスに夢中になっていたあたしはアユムのほうを見た。
そしたらアユムはあたしの前にアイスを差し出していた。
「一口、交換しない?」
そう笑顔で言ってきた。
あたしは少し恥ずかしがりながら差し出されたレモンのアイスをほおばった。
「おいしい…」