大嫌いで、大好きな君
あたしはうつむきながら自分のアイスも差出した。
そしてアユムはパクッと一口食べた。
アユムは笑顔で
「おいしいっ」
そう言って笑った。
あたしも顔を真っ赤にしたまま笑った。
他では体験しなかったこと。
アユムは優しくて一緒にいて楽だった。
楽しいし優しいし暖かいアユム。
いつまでも隣にいたい。
けど…、やっぱりあたしの心にいるのはレイタ…、あなただけだったよね。
でも、アユムを好きになってみせる!!
あたしはそう誓った…。のにね。
そしてあたしたちは毎日、一緒に帰るのが習慣になっていた。
帰る前に、2人で毎日遊びまわった。
そんな楽しい日々をすごしていた。
レイタのことを思ったまま…。