大嫌いで、大好きな君
――――ズキン…
その言葉に、心が痛んだ。
知ってる。でも、それでも
「それでも、レイタがスキ…」
あたしは笑顔でそういった。
そして屋上をあとにした。
さっきと違う。
隣に、優しい温もりがない。
ポロポロ…と涙があふれる。
頬を涙が伝う。
また泣いてしまった。
あたしは涙をぬぐいながら早足で学校をあとにした。
一度も後ろを振り返らないように
あたしは家に帰った。
その夜、あたしはおお泣きした。
自分のやってきたことに反省しながら…。