大嫌いで、大好きな君
だからあたしはあいつのこと眼中になかった。
はずなんだ…。
――――――――♪――
耳に響く目覚ましの音。
カーテンの隙間から差し込む日差し。
あたしは重い体をゆっくりおこした。
携帯を確認すると10時。
今日は土曜日。
授業がなくて、11時から遊ぶ約束をしていた。
「やばっ…」
あたしはすぐに仕度をして急いで家を飛び出した。
バスに乗って、待ち合わせの駅まで行った。
「おはよー!」
「あ、ゆーうおはよ」
待ち合わせ場所には、ミユがいた。
「みんな次の駅にいるって」
「うん、行こうか」
今日は、ミユとあたしと、ノゾミと男子3人で遊ぶんだって。