大嫌いで、大好きな君




思い出を振り返るうちにいつの間にか寝てしまっていたらしい…。
あたしはベットから出て準備をした。
そしていつもの時間に家を出た。
今日はすっきり晴れていた。
夏の暑さがまだ残る朝。
自転車にまたがり学校へと向かう。
ミユと合流して学校に向かう。
学校に着くとみんなは始業式のために体育館に向かっていった。
あたしとミユも鞄を置き体育館に向かう。
そこにはすでに多くの生徒がいて、そのなかにレイタもいる。
少し雰囲気が変わっているレイタ。
さらにかっこいいよ…。




そう思ってみていると、後ろから頭を撫でられた。
振り返ると



「アユム!」


「よ、ゆう。雰囲気変わったね。かわいい」




「あはは、ありがと」




アユムは笑顔で手を振り友達のところへ向かった。
アユムとは、もう普通の友達に戻っていた。
それでいいんだよ。
アユムは前みたいに楽しそうに無邪気に笑っていた。
アユムはずっと笑っていてほしい。



そしてまたミユと喋っていると始業式が始まった。
小学、中学も一緒だったけど、校長先生の話って長いね…。
みんな退屈そうにしている。
しばらく、いや、かなり我慢していたらやっと長話から開放された。
みんな自教室に帰っていった。
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