大嫌いで、大好きな君




「疲れたー…」



口々にみんなが言う台詞。
もちろん、あたしとミユもその1人。




「マジ、疲れた…」



「話聞くだけで体力って消費するんだね…」




あたしとミユはぐったりと肩を落とした。





「あれー、ゆうとミユ!」





ぐったりしているあたしたちのところにクラスの友達がやってきた。
そしていつものように楽しいおしゃべりが始まった。




「てかさ、ゆうとミユ痩せた?」




「え、マジ!?」




ミユは嬉しそうに目を見開く。
するとみんなうなずく。



「うん、なんか雰囲気かわったー」



「ゆうは大人っぽくなった!さらに」



「うん、綺麗。ミユかわいいし」




「そんな!!」




あたしとミユは同じタイミングで否定した。
でも、みんなにそう思われて少し嬉しい。
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