大嫌いで、大好きな君




「髪の毛伸びたよね、ゆう」




「うんっ」






今は女子トイレにいる。
あのあとあたしとミユは会話から抜けてトイレに来た。
あたしは自分の髪の毛を触った。
するっとした指どおりがした。
ミユがそんなあたしを見ながら言った。





「アユムのこともう平気?」




「うん、大丈夫!」




「もう付き合うことないの?」




「…多分ね。レイタが好きだから…」




「ゆう、告白すれば」



「えっ!!」
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