大嫌いで、大好きな君
「レイタ…っ!」
あたしはできるだけの声をだして名前を呼んだ。
前だけを向いて歩いていたレイタがこっちに振り返った。
そしてあたしのほうを見た。
「え…?」
振り返りながらレイタが言った。
あたしはさらにレイタのほうにいった。
でも本人を目の前にすると何も言い出せない。
するとレイタが
「俺のこと呼んだかい?」
ふざけながらそういった。
あたしは思わず噴出してしまった。
だってレイタ、おもしろいこと言うんだもん。
レイタの顔をみると笑っているけどやっぱり疲れた表情をしていた。
でも気使ってくれてるのかな?
やっぱり優しい。
そう思うとあたしの口は自然に動いた。