大嫌いで、大好きな君
顔をあげるとあたしを見ているレイタ。
「でも…」
え…?
「でも今はテニスに集中したいんだ。俺、本当にテニス好きだからがんばりたいんだ…。だから…、待っててくれない?今一緒にいても寂しい思いさせるだけだから…」
そういうとレイタはあたしの頭に手を置いた。
「ありがとう、嬉しかった…」
「レイタ…」
あーあ…。
振られちゃった…。
あたしは自転車にまたがった。
そしたらレイタは一緒にいこうといってくれた。
あたしは自転車から降りてレイタと並んで歩いて帰った。
あなたの隣はやっぱり居心地がいい…。
でも、今はまだ…
今はまだ、友達でいようね…。