絶対彼氏
第一章

王子様



「立ち聞きしてた罰としてお前、俺と付き合え」

「はぁ!?」  

どこにでもいる普通の女子高生。運動が苦手なことくらいで顔も普通。性格も普通。身長が平均よりちょっと高いくらいでそれ以外は普通。そんな成宮瑠璃(16)は今…危機的状態にいます

なぜ今日こうなったのかと言うと遡ること約15分前…  


 *―――――――――――――――*


「須藤君のことがずっと好きだったんです!
付き合ってください」

「ごめん、気持ちは嬉しいけど僕、彼女居るんだよね」 

季節は暦上9月
蝉の時期も終わり、風が心地よくもうすぐ秋

いつものように昼休みに私が購買に行こうとした時どこからか声がした 

「でも…彼女が居るなんて嘘でしょ?」

空き部屋を覗いてみると…そこには2人の生徒がいた

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