絶対彼氏


今の状況を説明しよう

ベンチで休憩中(私だけ)

あまりにもジェットコースターが回るから乗り物酔いしてしまったのだ

「お前馬鹿だろ」

「あんなに回ると思わなかったの…」

「帰るか?」

「だ…大丈夫
水飲んだらさっきより楽になったから」

ふらふらっとベンチから立ち上がる

「何かふらふらしてるけど本当に大丈夫か?」

「大丈夫…だと思う…
次何乗ろっか…?」

「はぁ……」

え…なんか溜め息つかれたんですけど…

「…えっと、なんかごめん」

「お前危なっかしすぎ」

そう言うと私の体が中に浮いた

いきなりの事で状況が理解できずパニクる私

「え…ちょ、なに」

「もうちょっと休んどけ」

耳元で囁かれ体に力が入らなくなる

…み、耳だけは…苦手なんだよ…

「何すんのよぉ…」

「寝ろ。寝れば良くなるから」

ベンチに寝かされ目に濡れたハンカチをのせられた

ヤバい…ほんとに寝そう…

「子供みたいにはしゃぐからこうなるんだよ…
本当にお前は―……」

紫苑が何か言ったけど最後の方は、何を言ったか聞き取れないまま私は、眠りについた


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