絶対彼氏


艶の良い真っ黒な髪、色白で整った小顔
背が高くて…細い
はっきり言ってすっごく美人

…でもこの子…。どこかで逢った気が…


「あれ、その子誰?あ、まさかの彼女?
それともその子が噂の成宮瑠璃ちゃん?」

「え、なんで私の名前…知ってるの?」

「うわぁ!!貴方が瑠璃ちゃんなんだ♪
だってよく桐から話聞いてたから知ってるよ」

え、桐が…?

「初めまして…じゃないかな
私、長谷川月火(ハセガワツキヒ)です
桐の幼馴染みやってますっ!」

「えっと…成宮瑠璃です」

「それより桐!おばさんが帰ってくるの遅いって心配してたよ。
ほら、さっさと帰るよ。それじゃあ、瑠璃ちゃん。またね」

「あ、うん」

そういうと月火ちゃんは桐の手を引いて駅の人ごみに消えていった
ぽつんと残された私

「帰ろ…」



< 115 / 120 >

この作品をシェア

pagetop