絶対彼氏

キスはほろ苦い


「やっと終わったー」

紗季は背伸びをして机に伏せた
私にとって今から最悪だ…

「瑠璃は今から王子と密会だよね?」

「密会じゃないから…」

そう、私にとって最悪な時間…紫苑に会わないといけない…

「じゃ、楽しんできてね!」

紗季はいきなり立ち上がりどこかへ行ってしまった
はぁぁぁ…。憂鬱だな…
購買へ行きクリームパンとオレンジジュースを買って昨日の教室へ…

「紫苑ー…って居ないし…」

ドアを開けると教室には誰も居なかった

早く着きすぎた…?
でも購買に寄ってから来たからそれはない…はず

「自己中過ぎじゃない…」

そんなことを思いながら教室に入りドアを閉めようとしたら不意に誰かに目隠しをされた

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