絶対彼氏
どのくらいたったのだろう
携帯がなってることに気づき我に戻った
【着信 紗季】
学校に居るときに紗季から電話なんて珍しい
〈もしもし〉
《あ!やっと出た〜
もうすぐ授業始まるよ?》
〈え…もうそんな時間?〉
《あと5分だよ!
次はあの林の授業なんだから遅れたら…》
〈い…行く。今からダッシュで行く〉
電話を切り私は急いで教室へ向かった
教室まで走っても5分以上かかる
運動音痴の私には正直5分で教室へ向かうのはきつい
でも取りあえず全力で走った
教室に着いたのはギリギリ1分前
席に着き息を整えた
多分今まであんなに全力で走った記憶はない
…な・の・に!時間になっても担当の林先生は来ない
その代わりなぜか担任が入ってきた
「林先生は体調を崩した為、5時間目は自習です」