絶対彼氏


「お前が襲われる可能性はないけど一応な」

…そんな風に思った私がバカだった
コイツに紳士的なんて言葉は全くまーたく似合わない

「はぁ…どうせ色気なんてないですよーだ」

細くもないし可愛くもないし…
何にも取り柄なんてないしなんてぶつぶつと言う私

そんなこんなで私の家の最寄り駅へ着いた

夜ご飯なに作ろうかなー
昨日買った材料とかあるから…よし、オムライス作ろ!

「お前の家どっち?」

「あっち」

のこのこと歩く私たち
でも紫苑の方が歩幅が少し大きいから置いていかれる私
出来るだけ早く歩こうとするけどお…追い付けない

そんな私に気づいたのか歩く速さを遅くしてくれる紫苑
優しいんだなぁとか思ったらまたがっかりするよ、私

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