絶対彼氏


「さ、紫苑くん。こっちで待ってて!」

「ねぇ、杏子姉。材料足りないんだけど…」

「えぇ!?知らないわよ、そんなの
しょうがないなぁ…ほら、お姉ちゃんがお金あげるから買ってきなさい」

「え、1人で…?」

「あったり前じゃない!!」

夜道をこんな可愛い妹に歩かせるってどういう姉な訳
「なんなら和人たち連れていってもいいわよ」

「ママー、お腹減ったよー」

目を擦りながらリビングから出てくるさっちゃん
ヤバい、可愛い

「さっちゃんおいで!」

「あ、瑠璃おねーちゃんだ」

私が腕を広げると駆け寄ってきたさっちゃん

「あー、彩月だけずるいー」

後から出てきた和くんも抱きついてくる

「買い物ならついていきますよ?」

「じゃあみんなで行ってらっしゃーい」

自分は行かないんだ…


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