絶対彼氏


「そういえば瑠璃おねーちゃん。
この人だぁれ?」

うさぎの人形を抱きしめながら紫苑の事を指差すさっちゃん

「この人はね、お姉ちゃんの天敵だよ」

「てんてきってなぁに?」

「天敵って言うのはお姉ちゃんが嫌いな人のことだよ」

笑いながらさっちゃん言う私と、物凄い笑顔で私の事を睨んでいる紫苑
笑顔って言っても目が笑ってないけどね

「違うよ、お兄ちゃんは瑠璃お姉ちゃんの彼氏だよ」

そうさっちゃんに言う紫苑
なに言ってんのこいつ

それにしても和くん眠そうだなぁ

「和くん眠い?」

「ううん、眠くな…いよ」

歩きながら寝ちゃいそう

「さっちゃん、そのお兄ちゃんと手繋いでて」

「はぁい」

そう言うと紫苑の方に駆け寄り手を繋いでなにか喋ってる
私は和くんを抱っこして歩く
抱っこして数分後には寝ちゃったよ…

暫く歩いてるとスーパーに着いた
必要なものだけ買って帰った

帰り道はさっちゃんも疲れたらしく紫苑がおんぶして帰った

「ただいま」

「おかえりーって2人とも寝ちゃったんだ」


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