絶対彼氏
和くんとさっちゃんをソファーの寝かせ私はキッチンへ
「杏子姉ー、和くんたちの分も作るべき?」
「どっちでもいいわよ〜」
じゃあ作ろっかな…
「ねぇねぇ、紫苑くんは何で瑠璃なんかと付き合ったの?
あの子どこにでも居る子じゃない」
キッチンとリビングが隣だから会話文が聞こえてくる
なに聞いちゃってんの、あの姉
「なんででしょうね?
面白そうだったからですかね?」
あのー、私が面白そうだから付き合ったんですか…?
心で色々思いながらさっさとオムライスを作る
「へぇ…。
ま、あの子を傷つけるようなことしないであげてね?
前のようなことが起きたらあの子、きっと恋しなくなっちゃうからさ」
「…前のことってなんですか?」
「あれ、聞いてないのかしら?
あの子、前付き合ってた人に…」
「杏子姉!!
…それ以上言わないで…」
私は出来たオムライスを机におき、杏子姉の言葉を遮った
「ごめんごめん。口が滑っちゃって」