絶対彼氏


話があんまり聞こえなかったからドアに体重をかけながら耳をすました
そのせいでドアが「バコッ」と言う音を立てた

しかも運悪く紫苑たちは物凄く近くに居た
音が聞こえたのか此方に歩いてきた

瑠璃ちゃんピンチ!?

「誰か居るの?」

取り敢えず逃げたい

「こんな盗み聞きみたいなことするのは1人しか居ないじゃねーか」

ガラッといきよい良くドアが開いた

「瑠璃ちゃん?
さぁ隠れてないで出ておいで」

笑顔が怖い
目が笑ってないよ!
出てくの怖いよ…

私が隠れているのは資料室の机の下
資料が山積みになってるから多分見つからない

「おい、出てこないと変な噂流すぞ?」

さっきよりも低いトーンで言う
変な噂はゴメンだよ!!

「盗み聞きなんてする気なかったんだよ?
だから噂だけは流さないでよ!
ってか変な噂って何!?」

仕方なく机の下から出ていく


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