絶対彼氏
「あぁ、この子は親戚の子です
僕のことが大好きで、学校帰りに迎えに来たみたいなんですが、白井先生に会いに行かないといけなかったのでこうして連れて歩いているんですよ」
爽やかに笑うこいつ
勝手に話作らないでよ!?
私、大っ嫌いだよ!
好きだなんて一度も思ったことないし
「それじゃあ失礼しました」
パタリと職員室のドアを閉めて理科室へ
「私どうなるのかな…」
「一生そのまんまだったりしてな」
「え…縁起でもないこと言わないでよ…」
でも本当にそうなったらどうしよ…
考えはどんどん悪い方へ
「白井先生?」
「んー、なにか用かな?
須藤くんと成宮さん」
涼しげな笑顔で私たちを出迎える白井先生
「なんで私こんな体なんですか!?」
ぴょんっと紫苑の腕から飛び降りて白井先生の前に
「あぁ、それはさっき飲んだのが若返りの薬だったんだ」
あはは、ごめんね
なんて笑いながら言われても困るんだけど…