絶対彼氏


「子供に払わせるわけにはいかねーだろ」

な?なんて言ってくるけど私同い年だし…

「なんか納得いかないんだけど…」

「さ、帰るよ。瑠璃ちゃん」

うわ…私の話聞いてないよ、この人

「ありがとうございました」

お店を出たあと私の手を引き、何処かへ歩いていく紫苑

辺りはすっかり日も暮れ、街灯の明かりが薄暗い夜道を照らしていた
多分8時くらいだと思う


「ねー何処行くの?」

「秘密」

紫苑の左手は私と繋いで、右手は自分の鞄と私の鞄、そして先程買った服をもって歩いてるけど…自分の荷物くらい自分で持てるよ

そんな私はコンビニで買ったオレンジジュースを飲みながら歩いている


暫く歩いて着いたのは家の近くの駅
それから2駅の所で降りまた歩く


着いたところは…


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