絶対彼氏


「瑠璃ちゃんの夢ってなぁに?」

「私はまだ分かんない」

分かんないのは事実
取り敢えず安定した職業につきたいな…

「鈴は友達いっぱい作るんだ!!
あと兄さまのお嫁さんになるの」

「鈴夏ちゃんはしお…お兄ちゃんのこと好きなの?」

「うん!だぁいすき」

「そっかー」

無邪気に笑う鈴夏ちゃん
あぁ、高校生の姿だったら抱き締めたいなぁ…

「鈴、明日病院なんだからさっさと寝ろよ」

「あ、兄さま!」

いつの間にか部屋の中にいた紫苑が鈴夏ちゃんに向かって言った

「あと瑠璃ちゃん、お風呂に案内するから来て」

「はーい」

瑠璃ちゃんって言うのがやっぱり慣れない



< 90 / 120 >

この作品をシェア

pagetop