絶対彼氏
「瑠璃ちゃんの夢ってなぁに?」
「私はまだ分かんない」
分かんないのは事実
取り敢えず安定した職業につきたいな…
「鈴は友達いっぱい作るんだ!!
あと兄さまのお嫁さんになるの」
「鈴夏ちゃんはしお…お兄ちゃんのこと好きなの?」
「うん!だぁいすき」
「そっかー」
無邪気に笑う鈴夏ちゃん
あぁ、高校生の姿だったら抱き締めたいなぁ…
「鈴、明日病院なんだからさっさと寝ろよ」
「あ、兄さま!」
いつの間にか部屋の中にいた紫苑が鈴夏ちゃんに向かって言った
「あと瑠璃ちゃん、お風呂に案内するから来て」
「はーい」
瑠璃ちゃんって言うのがやっぱり慣れない