絶対彼氏


「明日聞いてみよ-…」


お風呂から上がり髪の毛を乾かしながら目の前の鏡を見てつい溜め息が漏れた

ホントに私、小さくなっちゃったんだ…

目線の高さが変わり、背丈も変わったのに…やっぱり実感がないなぁ

明日になればもとに戻るんだしいっか
さて、髪乾いたし寝よーっと

部屋に戻ると鈴夏ちゃんは布団の中で本を読んでいた

「あ、瑠璃ちゃん」

「鈴夏ちゃん何読んでるの?」

「兄さまが買ってくれた本だよ
王子様がお姫様を助けるお話!
えーと…塔の上のら…なんだっけ?」

「塔の上のラプンチェル?」

「うん!
瑠璃ちゃん物知りだね」

当たり前よ
これでも一応高校生だもん

なんてことは言えず笑顔で話題をそらす

「それより鈴夏ちゃん明日病院なんでしょ?
早く寝ないと」

「兄さまたちと同じこと言うんだね
鈴、病院嫌いだもん!!」

「なんで嫌いなの?」


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