絶対彼氏


よし、和くんたちにやっていたことをやってみよう!

「じゃあ鈴夏ちゃん
目、瞑って両手を前に出してて」

そう言うと不思議そうに首をかしげ、目を瞑り手を前に出す鈴夏ちゃん

確か鞄の中にあるはずなんだけどな…
あ、あった!

「もういいよ!」

「…飴…?」

鈴夏ちゃんの手には2つの飴が

「その飴はね、不思議な飴なんだ」

和くんとさっちゃんが喧嘩したときに、この飴をあげると、2人とも泣き止むんだよねー

本当に子供って不思議だな

「病院に行く前に1つ舐めて、帰り道にもう1つ舐めんだよ」

「それだけ?」

「うん!
それだけだよ」

「ありがとう、瑠璃ちゃん」

にっこり笑う鈴夏ちゃん
なんか笑った顔が紫苑に似てるな…って何考えてんの、私

「じゃあ寝よっか」

「うん!
おやすみ、瑠璃ちゃん」

素直に布団に入るなり静かに寝息をたてる鈴夏ちゃん
あどけない寝顔がもう可愛すぎ

それにしてもなかなか寝れないな…
布団がいつもと違うから…?


うーん、よし風に当たろう

< 94 / 120 >

この作品をシェア

pagetop