絶対彼氏
よし、和くんたちにやっていたことをやってみよう!
「じゃあ鈴夏ちゃん
目、瞑って両手を前に出してて」
そう言うと不思議そうに首をかしげ、目を瞑り手を前に出す鈴夏ちゃん
確か鞄の中にあるはずなんだけどな…
あ、あった!
「もういいよ!」
「…飴…?」
鈴夏ちゃんの手には2つの飴が
「その飴はね、不思議な飴なんだ」
和くんとさっちゃんが喧嘩したときに、この飴をあげると、2人とも泣き止むんだよねー
本当に子供って不思議だな
「病院に行く前に1つ舐めて、帰り道にもう1つ舐めんだよ」
「それだけ?」
「うん!
それだけだよ」
「ありがとう、瑠璃ちゃん」
にっこり笑う鈴夏ちゃん
なんか笑った顔が紫苑に似てるな…って何考えてんの、私
「じゃあ寝よっか」
「うん!
おやすみ、瑠璃ちゃん」
素直に布団に入るなり静かに寝息をたてる鈴夏ちゃん
あどけない寝顔がもう可愛すぎ
それにしてもなかなか寝れないな…
布団がいつもと違うから…?
うーん、よし風に当たろう