絶対彼氏


気づくと朝になっていた

私結局寝れたんだ…

「あ、瑠璃ちゃん。おはよー」

「おはよう、鈴夏ちゃん」

にっこりと笑う彼女を見ると目覚めが良い
そんな彼女はすでに着替えていて何処かに行くようだった

あ…今日病院なんだっけ?

「兄さまが瑠璃ちゃんのこと待ってたよ?」

そう言えば何処か行くって言ってたなぁ

取り敢えず昨日買った服を着て、鈴夏ちゃんに紫苑の待つ部屋に案内してもらった

「鈴は病院だからもう行かないといけないけど、ここで待ってれば兄さまが来るはずだよ」

それじゃあまた遊びに来てね!と一言つけ足し鈴夏ちゃんは部屋を出ていった

どうしていいか分からなかったから取り敢えず近くの机の前に座った

「ふぁ…眠っ…」

「どんだけ寝れば気がすむんだよ」

ハッと振り返ると紫苑が立っていた

「早起きは苦手なの
これでも早起きした方だし」

「今8時だぞ
何処が早起きなんだよ」

「学校とか部活ない日は基本9時まで寝てるから早起きな方だよ」

エッヘンと威張ってみる

「鈴なんて7時には起きてたぞ」

「うわぁ…鈴夏ちゃん早起きだね」

「お前見習えっつーの」

「はーい」

「取り敢えずこれ食え」

「美味しそう!」

机の上に置かれたのは御盆に乗った朝ごはん

ごはんと味噌汁と魚
いかにも和食って感じだなぁ

「いただきまーす」


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