ひなたぼっこ~先生の、隣~【高橋先生と、生徒たち】
[お呼び出しいたします。高橋先生…高橋先生。至急、職員室までお戻りください…繰り返します]
「…はぁ」
「先生…行かないと…」
せっかく、妹尾が復活したと思っていたのにー…
首に回していた腕を、緩める。
「…それじゃ、先生。頑張って…」
スルッとすり抜け、さっさと帰ろうとしている。
なんだよ…
俺は、もっとー…
「あ…そうだ。先生」
「ん?」
「お見舞い、来てくれてありがとうございました。休んでる間、ずっと先生に会いたかったから…すごく嬉しかった」
「…」
「夢まで見ちゃったぐらいだもん。でも、元気になったから、また明日から毎日会える…だから、大丈夫です」
「…」
「それじゃ、さようなら」
なんだよ…もう…
「!」
そんなこと言われたら、帰したくなくなるだろ?