双子王子とお姫様
「なぁ、学校行かなくていいのか?後8分で遅刻だけど・・・」

『えっ!うそ!もうそんな時間!?』

「なんでいわねーんだよ!!」

「二人で漫才してるから言う暇がなかったんだよ。」

「はしるぞ!」

『うん!』


まったく。周助ったら!いっつも肝心な事言わないんだから!


「お!やっと来たな。」

「今日も朝からお疲れ様。」

『はぁ、はぁ、泉に由紀。そんな人事みたいにいわないでよ~』



この二人は私の親友の綾瀬泉と神矢由紀。

泉はバスケ部所属の活発な女の子。

由紀はおしとやかで、吹奏楽部に所属。ちなみに私はテニス部所属。



「あっ!桜、愛しの健君がきたよ!」

『もう、その呼び方やめてよ。』

「桜ちゃん、おはよう。」

『おはよう!』

「桜、顔にやけすぎ・・・」

『え!にやけてた?』

「うん。」

「桜いっつも健君と話す時顔にやけてるんだよ?気付いてなかった?」

『まったく。』



じゃあ、にやけてた私と喋ってて健君何って思ったんだろ・・・

変に思ってなければいいんだけど・・・



「大丈夫だって。健君はそんな人じゃないからさ。」


あれ?なんで泉私の気持ち分かるの?もしや、読心術?!


「いやいや、読心術とかじゃなくてあんた喋ってるから。」

『えっ!?喋ってた?』

「うん。」

『それでか~。びっくりした~。泉、読心術できるのかと思った~』

「いや無理無理。普通に考えて無理だからね?」

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