学園プリンセス☆【短編集】

ああ…だめだ本当に眠くなってきちゃった。

「・・・ぐう」


とても気持ちの良い天気に私の意識は朦朧としてきてしまった。


ガチャン‐

「・・・林檎ー!!い・・・いるの‐?」

ん・・ドアの方から声が聞こえてくる。
・・・なんだかわたしの名前を呼んでいたような。


「おい。お前・・・呼ばれてんぞ。」

え?!

「はっ!ね、寝てた!」

「林檎~?どこにいるの?」


先程からわたしを呼この声は・・・


「メイちゃんごめん!!わたし上にいるよー!!」



「もしかして…また一緒にいるの?」

少し怯えたような声でメイちゃんはわたしに聞いてきた。
わかってる・・・。

「・・・・・」

「・・・・そうだよ」




メイちゃんが言いたいことはわかってるよ。



ガチャン
「おーい!メイー林檎いなかったのー?」


メイちゃんよりも少し高い声がドアからあらたに聞こえてくる。

「いるよー。」

カンカンとはしごを登ってくるところから徐々に見えてくる
ブロンドのお団子頭。


「あっ。なんだーちーちゃんと一緒だったのか」



わたしと彼のだけの空間だったのに、それがすぐに崩れるようだった。




「・・・ちゃんを付けんな。志摩子。」





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