学園プリンセス☆【短編集】

素敵な王子様がいつか現れると、日々断言していたしーちゃん。


(なんだあ・・・王子様は元々いたんじゃんね。)






ほんの少し・・・ほんの少しだけ胸がほっとしたような、
そんな感情がわたしの胸を締め付ける。






(わたしって・・・・嫌な女だ。)





オオカミさんは・・・






オオカミさんは二人が付き合いだしたことを知っているのかな?。



ガラ‐


あ、オオカミさん。


「お・・大神君。どこ行ってったのかな?」

歴史の先生が怯えたような口調でオオカミさんに話しかける。
オオカミさんが教室に入ってきたことによって、教室がシンと静まり返る。




何を皆そんなに怖がっているんだろう。




「オオカミさん!お帰り!遅かったね。わたしのプリント写していいからね☆」

ヒソヒソとわたしの隣の席につく、オオカミさんに話しかける。


「・・・・・・・。」


たいがいがわたしの独り言みたいになっているけども・・・。






教室のオオカミさんは屋上にいるとき以上の異端な存在感を漂わせている。

群れることをことを好まず、一人になることを好み、他校の不良と喧嘩したなんて話も噂でかなり耳をする。


そんな彼のあだ名は、一匹オオカミ


そのまんまってゆーね!






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