学園プリンセス☆【短編集】


「・・・・別に、知ってっから。なんとも思わねーし。」


無理やり渡したプリントが、授業が終わった際に戻ってきた。



『王子としーちゃんが付き合いだしたの・・・知ってた?』


つい我慢ができなくてわたしはプリントに書き込んでオオカミさんに渡した。




「オオカミさんは・・・それでいいの?」



それでいいわけない。


「・・・・」


なんとも思ってないわけない。

・・・だってオオカミさん


「お前には関係ない。」


しーちゃんのこと好きなんでしょ?

「・・・・関係なくないもん」


「・・・はあ。もうお前・・・俺に構うなよ」


え?
ズキ・・・



「お~い、赤ずきん~!」


「・・・ん?・・・なーにー中村君ー!」


わたしが呼ばれているすきに、オオカミさんはバックを持って教室から出て行った。


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