学園プリンセス☆【短編集】
「これ、用紙の記載まちがってっぞー。修正しとけ、このバカ。」
・・・・
「そ・・・そうだよね。わたしってほんとバ・・・カ。」
「はっ!?ええ!?ちょ、何泣いてんの!俺そんなひどいこと言った?」
バカだ、バカだ。わたしは何を知ったつもりになっていたんだろう。
そばに置いてくれてたから、勝手にオオカミさんのこと何でも知っているように感じてしまっていた。
本当の気持ちなんて、本人にしかわからないのに・・・。
余計なことに首突っ込んで・・・本当にわたしは
「バカだよお~・・・ううう」
「おい!赤ずきん~泣くなよ!俺が泣かせたみたいだろう?」
「赤ずきんて言うな~!!ヒック」
「はあ?お前、今更かよ~!」
わたしは赤ずきんみたいに、純粋な心をもった少女じゃない。
心が真っ黒で自分でも嫌になるくらい、嫉妬する・・
ただの女だ。
「・・・まあ。大神と何があったか知らねーが。お前対したもんだよ。あの大神と対等にやりあえるのなんて・・・赤ずきんしかいねーよ。・・・んで、ひでーこと言ったんなら、謝るのが筋だろ?」
「うう・・ヒック」
対等だなんて・・・わたしはいつもオオカミさんの後ろをひっついて歩いて・・・
・・・でも離されたことはなかった。あんなに足が長かったら、歩幅だって絶対に違うはずなのに・・・。
いつも一緒に歩いてくれていた?