学園プリンセス☆【短編集】
追いかけられて1ヶ月ほど。
こいつに関してわかったことがある。
それは…
「あ、もーまたですか?ずるいですよ屋上だなんて!」
屋上まではおってこないってこと。
「ずるかねーよ。じゃーなー」
どこにいくにもひっついて来やがって。
プライバシーもあったもんじゃねーわ。
最終手段として屋上に来たけど…
(先約…ね。)
カンカン…―
「…よー、大神ー。」
地べたにゴロンと寝そべってる先約。
一年の時同じクラスだった、大神。
「………よ。」
無口で無愛想。不良と喧嘩してるのが日常茶飯事だなんて言われ、誰ともつるまず過ごし、ついたあだ名が一匹オオカミ。
まんまじゃねーか。
「…あれ?ちっこいのは一緒じゃねーの?」
いつも爆睡かましてるちっこい女が今日はいない。
「お前も…俺からしたら充分ちっこい。」
だっ!!
「くら」