学園プリンセス☆【短編集】
ブスーっ…
「宇佐美…機嫌わりいな。」
「…最後の砦が崩れたんだって。」
「なるほどな。」
「でも機嫌悪くてもかわいいよな。」
「確かに可愛いわね。」
なんっでアリスガワはこう俺のまわりを
ちょこまかちょこまかと…
席につきゃー隣同士だってのに、何をしたいんだよあいつは…。
今もニコニコ俺のこと見てるし…。
「ふふ。ウサギさん♪はい、あ~ん。」
「ん?あ~…ってブオホ」
つられて口を開けられれば変なもの詰め込まれ…モグモグ。
「唐揚げです。美味しいでしょう?」
「ん……。ま…まあまあだな。」
絶妙な衣のサクサク感にジューシーな肉汁。
こいつ…俺の好みを熟知してやがる!!
「ほら…見ろ。餌付けされてる。」
「ほんと。…まるで小動物のようだわ!!」