初恋

「毎年愛里のユーウツレベルがMAXになる日よぉ♪」


何故か浮かれた調子で穂香が続けた。


「今年はプレゼント渡すの?愛里ちゃん。」

「渡しなよ愛里!せっかく隣の席になったんだし、山田に近付くチャンスじゃん!」

「えー…」


キーンコーンカーンコーン―


3人の容赦ないキラキラ視線に参っていると、ナイスタイミングでチャイムが鳴った。

「20分休みも作戦会議ね!」と言って席へと戻る3人におざなりに手を振る。


2時間目終わらなければいいのに…。

20分休みが恐ろしい。

< 19 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop