この手を繋いで。~実話 第一章~
赤く火照った顔は、薬でテカテカに
されてる。
グッタリしてて、しんどそうやったけど
うちを見た瞬間、朝陽はゆっくり2回
頷いた。
『ごめんな…ありがとう』って
小さな声で言った。
私の方こそごめん。
そばに居ることしか出来ない。
朝陽がどれほどの痛みと戦っているか
これっぽっちもわかってやることが
出来ないよ。
謝るのは私の方や…。
やっぱり右側はひどく、首筋も少しだけ
皮膚が剥がれてた。