この手を繋いで。~実話 第一章~
体中に包帯を巻いて、高熱と闘いながら
朝陽は頑張ってる。
うちは心底思ったよ。
どんな姿でもいい。
生きててくれてありがとうって。
頑張って一緒に治そうな。
私も頑張るから。
『こんなんでホンマ治るんかな…』って
言うから、『治るよ!絶対治る!弱音
はいたらうちが怒るで』って言い返したった。
『うん、頑張る』って。
『真希が居てくれて良かった』って
言われた時、目頭が熱くなった。
『うちも朝陽が居てくれて良かった』
ホンマにマジで。