この手を繋いで。~実話 第一章~
なぁ、本気で言うてるんやで。
だから早よ元気になってや。
また2人で外歩こう?
ホンマは知ってるんやろう?
うちが朝陽に惚れてることくらい。
もう離れたくないんやって。
信じてるから、一緒に頑張って
乗り越えよう?
高熱と闘いながらも必死に呼吸する
姿を見て、自然と口にしてた。
『朝陽……元気になったら、結婚しよか?』
すごく嬉しそうな顔してくれたね。
『うちな、これからは堂々と身内ですって言いたいよ。』
涙が出そうになったけど、グッと
こらえて言ったよ。