この手を繋いで。~実話 第一章~
痛みが続くと人間は、自信や希望が
なくなっていく。
でも朝陽にはそうなってほしくないねん。
いつも前向きであってほしい。
今までがそうだったように。
朝陽が火傷した日の夜。
不思議な夢を見た。
黒っぽいジャージ上下を着て
病院のベットに横たわる朝陽は、
私に向かって
『大丈夫やで。大丈夫やからな。』
って言ってくれた。
そこでハッと目が覚めたんやけど
当日逢えなかった私に、
朝陽が逢いに来てくれたんかなって
思ってすごく嬉しかったよ。
これからはきちんと2人で
夢じゃなく、形にしていこうね。