この手を繋いで。～実話 第一章～
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【２月７日】
朝陽、退院おめでとう。
まだ、傷跡は広範囲で残っているけど
やっと外に出れるな。
ホンマ、何気ない毎日が、やっとの
想いで戻ってきた。
夜の電話、朝のモーニングコール。
つい１ヶ月前までは普通にやってたのに
それが突然出来なくなって、また
出来るようになって…。
当たり前にしてたことが、今じゃ
ホンマに有り難い。
朝陽が火傷して、ＩＣＵで初めて見た時や
ショックとストレスで譫言を言い続けてた
のを見た時は、
正直、もしかしたらこの状況が長く続く
かもしれないと思ったりもした。
でも同時に、全てを受け入れよう、
そばにいようとも思った。
