この手を繋いで。~実話 第一章~
電話も無視して、逢うのも拒み続けた
のに何回も家に来てくれて、
『ごめん』ってメールを送ってきてくれた。
結局うちが、その根気に負けて、
寒い中、ドアの向こうで待ち続ける
朝陽を抱きしめてん。
どんだけ追い払っても、朝陽はうちを
待ち続けてくれたよな。
もし、うちら出逢わんかったら
どうなっとったやろう。
うちはアホな人生送ってたかもしれへん。
大切なことも知らんまま、
こんなかけがえのない愛を見逃して。
偶然なんか、必然なんかはようわからん。
でも、うちらは出逢った。