モテモテ★HighSchool~u ♡ n ♥ meiの出逢い~

山中

「どうしたんだ?女の子なのにそんなひどい顔になって」


一人の男性が声をかけてきた。

「あなた誰?」

「体育教師の山中だ」

「体育教師が何でこんな所に来るわけ?」

「別にいいじゃん。
授業の無いときぐらい好きなトコに居たって」


「ボコボコにされて動けないの」

「男にされたのか?」

「女だよ」

「何かしたのか?」

「別に関係ないじゃん」

「まぁ、そうだけど。
ケガの手当てぐらいしないと治り悪くなるぞ」


「だったら手当てしてよ」

「何で俺が?」

「いいじゃん。ここに来たついでって事で」

「仕方ないな。保健室から
救急箱持ってくるから待ってろよ」


「イヤだよ。寒い。あたしの事連れてってよ」


「俺が連れてくのはおかしいだろ?」

「じゃあ、人気のない所で手当てするつもり?」

「別に変な事するんじゃないからいいじゃん」

「まあ、いいけど」

山中は肩を私に貸した。
私の身体の痛みを和らげるように力を貸してくれた。


誰も居ない体育館の中に入り、
入口からの陰となる階段の所に私を座らせる。


「ちょっと待ってろ」

そう言って、着ていたジャージの上を
私の足の所にかけた。
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