モテモテ★HighSchool~u ♡ n ♥ meiの出逢い~
5分ぐらい後。

走ってやってきた山中は、私のおでこに消毒液を塗り、
大きな絆創膏を貼った。
ビニール袋に氷を入れて私に渡す。


「頬にあてとけ」

「冗談じゃないわよ。ただでさえ寒いのに」

「もういいから黙ってあてとけ」


そう言って無理矢理頬にあてる山中。


「いやっ!」


私の口を押さえる山中。


「変な大声出すなよ!誤解されるだろ?」


手に持っていた鏡を私に渡す。


「ヒッドイ顔だぞ」


私は鏡をみて驚愕する。
顔は青く腫れ上がり、こんな顔じゃまともに外も歩けない。


「もうイヤだ!何でこんな目に遭うのよぉ」

「相当その子にひどいことしたんだな」

「あたしがいじめてるみたいじゃない。
私の方が被害者なんだから」


「一体何があったか知らないけど、気をつけろよ」

「もうこんな顔じゃ町中歩けないよ」

「これからどうするんだ?授業にも出づらいだろ?」

「しょうがない。今日はバックれるよ」

「お前、この近くに住んでるのか?」

「学校の寮」

「寮?あそこって女の子住んでたのか」

「あたししか居ないみたいよ」

「そうなんだ。じゃあ、俺が寮まで送ってやるよ」

「ホントに?学校出て大丈夫なの?」

「ああ、どうせすぐだからバレねえよ」


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