モテモテ★HighSchool～u ♡ n ♥ meiの出逢い～

伊田雄二

ランドリー室に行き、洗濯機に下着を入れ、洗濯をする。


「もう信じられない！パンティー、
ビヨンビヨンになっちゃったよ」


隣に一人の男の子が洗濯物を持ってやってきた。


「君、１年Ｂ組の渡辺雪ちゃんだよね」

「そうですけど……」

「僕、２年Ｆ組の伊田雄二。よろしくね」


雄二が手を差し伸ばす。私も手を差し伸ばす。


「よろしくお願いします」

「まさかあの新入生に寮で会えるなんて嬉しいな」

「何で私の事を？」

「君、男子生徒の中で有名だよ。
あの体育の山中の事を夢中にさせたって」


「私が山中先生を夢中にさせたなんて
何でそんな噂が？」


「教師経験少ないくせに言う事だけは
一丁前の鬼教師が急に生徒に対して優しくなったから
おかしいと思ったんだ。
そしたら君と深い関係になってる所を見たっていう
生徒が居て、昨日一日だけでもスッゴク噂広まってたよ」


「最低！何で私ばっかりこんな目に遭うのよ」

「他にも何かあったの？」

「この顔見れば分かるじゃない。殴られたの。女に」

「男性問題？」

「まぁそうだけど、ここまで殴る事無くない？」

「そうだよね。女の子の顔をここまで腫れさせるなんて最低だね」

「山中先生には手当てしてもらって車で送ってもらったの。
それで感謝の気持ちとしてそういう表現したらダメ？
別に私は山中先生とこれから付き合っていくつもりなんてないもん」


「そうなんだ」

「ゴメンなさい。なんかグチっちゃって。
あなたから山中先生に伝えてくれない？私の気持ち」


「何で僕が……」

「変な噂を立てられたら困るのよ」