モテモテ★HighSchool~u ♡ n ♥ meiの出逢い~
恐る恐る近付く。

「勇敢なこの渡辺雪を俺の女にする!
文句のある奴いるか?」


「冗談じゃないわよ!何で私がアンタの彼女に
ならなきゃいけないの!」


「いいだろ?学校のボスの俺様が
お前の男なら誰も手出しする奴、居ねえぞ」

「絶対イヤ!」

「何でだよ!」

「私、アンタみたいに自己チューな奴
嫌いだもん」


「あの山中と付き合えるんだから
この俺様とだって付き合えるはずだ」


「別に山中先生となんか付き合ってないし」

「付き合ってもない奴ともするのか?」

「あれはたまたまそうなっただけ。
あたしがホントに好きなのは一人だけだから…」


「誰だよ!そいつ」

「アンタに関係ないでしょ!とにかく!
私はアンタなんかと付き合う気一切ないから!」


浴室を出る私。


「何だよ!あの生意気女。
この俺様を振るなんて何て女だ……」


脱衣所で着替えていると、
さっき『学』と呼ばれていた男が浴室から出て来た。


「イヤ!変態!着替えてる時に出て来ないでよ」

「ゴメン。君に謝らなきゃいけないことがあって……」

「何?」

「山中とヤッてる所見たの俺なんだ。
ほかの奴に喋ったのも俺。
君に迷惑かけたみたいで…ゴメン」


「別にいいけど……どこら辺まで見てたの?」

「君の見られたくないと思われる所もはっきり見た」

「今でもハッキリ覚えてる?」

「うん。まだ童貞の俺にとっては
衝撃的な光景で……」

「童貞!?」

「うん。なかなかそういう事に恵まれなくて……」

「お願いだから忘れて!もう思い出したくもないの」

「じゃあ、一つだけお願いがあるんだけど……」

「……何?」

「俺と一回だけでいいからヤって!」

「へっ?」

「君の感じてる顔がどうしても忘れられないんだ」

「時間が経てば忘れるよ」

「お願い!!」


いきなり飛びついてくる学。
私はバスタオルを巻いて、服を持って必死で逃げる。


「もうゴメンなさい!!許して!」

「雪ちゃん待ってぇ~!!」


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