モテモテ★HighSchool~u ♡ n ♥ meiの出逢い~
雄二の部屋を出て、自分の部屋へ戻る。
すると、春樹が不機嫌そうに私を見る。


「どうしたの?春樹」

「どうしたのじゃねえよ。
お前、どこ行ってたんだ?」


「ちょっと友達と話盛り上がっちゃって……」

「友達って男か?」

「まあ……」

「どういう付き合いなんだ?」

「ただ学校の事とか相談に乗ってもらってただけ」

「だったら俺に話せばいいだろ?」

「ゴメン。でも、生徒の事とかは
生徒が一番分かってると思って……」


「俺も生徒に近づけるように努力してるつもりだけど」

「そんなにスネないでよ」

「スネてねえよ」

「あっ!そうだ。春樹にビッグニュースがあるの!」

「何?」

「私、英学部に入部する!!!」

「何言ってるんだよ!お前、英語の成績悪いんだろ?
付いてける訳ないじゃん」


「何よ。私が入部するのそんなにイヤ?」

「そんなんじゃない」

「だったらもっと喜んでよ」

「俺はお前がいじめられそうで怖いんだよ」

「どういう事?」

「英学部には成績優秀者ばかりが居るんだ。
お前みたいに成績が悪い奴が入ったら即効相手にされないぞ」


「そしたら春樹が守ってくれるんでしょ?」

「俺が居る所では出来るだけ守ってやるけど……
陰でどんな事してくるか分からないぞ」


「大丈夫だよ」

「そこまで言うならしょうがないな」

「ありがとう!春樹!」

私は春樹に抱きついた。
『痛いよ』と言いながら私と春樹は微笑み合った。


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