モテモテ★HighSchool~u ♡ n ♥ meiの出逢い~

優しさ

その瞬間、私は力が抜けてその場に座り込んだ。


「雪、大丈夫か?」


「怖かった」


「ゴメンな、俺が教室に一人にしたばっかりに……」


「先生のせいじゃないよ」


「早く帰ってゆっくり休もう」


「うん。でも、腰が抜けちゃって立ち上がれない」


「全くしょうがない奴だな」


先生は、私の腰に手を回し、お姫様抱っこをする。


「ヤメテよ。恥ずかしい」


「お前、見かけによらず結構重いな」


「もう!冗談言うくらいなら下ろして!」


「全くホントにワガママなところは変わらないな」


先生が私を教卓の台のところに座らせる。


「じゃあ、先に行ってるからな」


先生が教室を出て行く。


「待ってよ」


私は取り残されて、腰の余りの痛さで四つん這いになりながら
ユックリと後を追う。
やっとの思いで廊下に出ると、横に先生が立っていた。


「無理すんなよ」


その一言を言い放って、私を今度はおんぶした。


「これなら恥ずかしくないだろ」


「パンツ見えちゃう」


「そんな短いスカート穿いてるからだよ。これなら見えないだろ」


そう言って、私のパンツが見えないように両手で隠した。
その手はしっかりとお尻に当たっていた。少し感じた。


「あっ…イヤッ!変態!お尻触ってる!」


「もう、これくらい我慢しろよ」


「分かったよ……早く寮に連れて行ってよ」


学校からの帰り道……。
私は段々と先生の事が好きになり始めていた。
彼の背中に頬を当て、少し筋肉質な先生の身体に
私の身体は少しずつ火照り始めていた。


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